【書評】企業の倒産を20年取材したプロが教える「ヤバい社長」
- 2015/7/30
- 経営
- まぐまぐニュース!
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今回の「3分間書評」で取り上げるのは、倒産企業の取材暦20年のプロが、成功する企業と失敗する企業の特徴を分析し、解説した一冊。コンサルタントを目指す人には「教養本」に、会社経営者は「心積もり」の一冊になるのでは?『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』からご紹介いたします。
こんにちは、土井英司です。
本を書く人の条件のひとつに、「観察者」というのがあります。
何かひとつのテーマを定め、たくさんのケースを観察してきた人の洞察は鋭く、読者はそこから多くを学べるからです。
人間は往々にして自分一人のケース(過去の体験)しか持っていませんが、これでは予期せぬ未来に対処することはできない。
だからわれわれは、他者の成功・失敗から多くを学ぶのでしょう。
本日ご紹介する一冊は、企業の倒産取材を20年以上続けてきたという帝国データバンク情報統括部長の藤森徹さんと、読売新聞調査研究本部主任研究員の中村宏之さんが、成功企業と失敗企業、双方の特徴を読み解いた、興味深い論考。
過去の日本の倒産ケースを具体的に挙げながら、その時何が起こったのか、社長はどう行動したのか、なぜ周囲(銀行員など)は倒産に気づけなかったのか、興味深い事実が述べられています。
帝国データバンクの方が書いた本には、『百年続く企業の条件』はじめ、興味深い内容のものがいくつかありますが、本書はどちらかと言うと社長、コンサルタント、銀行員向けの内容。
豊富なデータから導かれた倒産原因、ヤバい会社・社長の条件、倒産の教訓、そしてできれば関わりたくないけれど、倒産の基礎知識…。
破産、特別清算、民事再生法申請の違いなど、知りたかったことが詳しく書かれているので、コンサルタントやジャーナリストは、教養として読んでおくといいでしょう。
「怪しい会社は名前が変わる」
「将来の話ばかりする社長は危ない」
「危ない会社の経理部長」
興味深いトピックが満載の内容。さっそくチェックしてみましょう。
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