「海女ちゃん」の次に叩かれたのは「のうりん」に励む「農ガール」
- 2015/12/28
- 社会
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さて、こうした騒動がある度、オタク界の論客たちは一様に「フェミニストは敵ではない」「規制を推進しているのは保守勢力だ」と言い続けてきました。確かに法的な規制をするのが為政者だという意味では、後者の意見も間違いではないかも知れません。しかしさすがにフェミニストが敵ではないというのは、ムリが出てきているように思われます。
例えば、オタクのためのサイトであるはずの「おたぽる」*3の記事は、
オタク表現への批判が現れた時、オタクを自称する側が批判者をフェミニストと仮定し「フェミガー」と罵倒してカタルシスを得るいつもの展開に突入しているわけである。
またもやTwitterなどを用いて「セクハラ」だとか「フェミガー」という応酬を繰り返すことで、何かのルサンチマンを晴らした気分になっている人々の醜さを見せてくれた騒動。とりわけ「表現の自由」を主張しながら「フェミ」という言葉を使うオタクの側を自認する人々は哀れなことこの上ないと思った。
と、ただひたすら、オタク側に専ら非があるぞと言い立てる支離滅裂ぶり。
しかし、「自称オタク」とは言いも言ったりです。
繰り返すようにオタク界の上層部は左派寄りの人が占めています。彼らはフェミニストを批判すらも許されない絶対の正義と信じており、そのため悪しき意見を吐くのは「本当のフェミニスト」ではなく「自称フェミニスト」である、といった論法を用いるのが常なのですが*4、上を見るにそれのみならず、自分たちのイデオロギーに反する者はオタクとして認めないぞ、というのが彼らの考えのようです。
*3 濃加茂市は新たなPR効果を期待──オタクによる「フェミ」批判の醜さが目立った『のうりん』ポスター騒動の顛末(http://otapol.jp/2015/12/post-4851.html)
*4 これはまた、近年目立つフェミニストの暴言となると、ツイッターなどネット上のものが多いためでもあります。もちろん、それらは専門家や著名人でない人の発言が多いのですが、仮に素人でもフェミニズムの影響下にある主張をする人はフェミニストと呼ぶべきでしょうし、また同じような主張はプロのフェミニストが商業出版などでも繰り返しているのですが、それについての納得のいく説明は、聞いたことがありません。
コメント
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あけましたおめでとうございます。こちらにも書き込もうと思っているうちに年が明けてしまいました。
>これについてぼくは前回、「萌えキャラ」そのものが女性への性的視線を純化した存在であり、しかもその描き手や受け手が「キモオタ」となると、フェミニストにしてみれば「キモい男に見つめられている感じがしてしまう」からではないかと説明しました
ネット上で見かけるフェミニストはよく「二次キャラの女の子の扱いが可哀想だ」といったことを言うのですが、それは彼女達が二次キャラに対して過剰な連帯感上のようなものを持っていて、二次キャラが「キモオタ」に性的に見つめられるのは自分がそうされるのと同じだ、と考えているように思えます。小浜逸郎氏がどこかで「女性は我々は弱者だという一体感を持ちやすい」とどこかで書いていた記憶があるのですが、フェミニストというのはこうした傾向がとりわけ強い人達であるように思います。
そういえば北原みのりはおっぱい募金に対して「私は女として部外者ではない」と言っていました。これも女性が体を触られることに対し、あたかも自分がそうされているかのように感じているように見えます。いや貴方は少なくとも当事者ではないでしょ、と言いたくなってくるのですが。
結局オタクが弱者男性だから嫌がられているのでは、に関してはおそらくおっぱい募金に対する非難にも共通するところがあって、「妻や彼女がいる男はこんなことをしなくても触れるのに、この男達はチャリティーのふりをして触りやがって」みたいな感覚があるかもしれません。『性的消費』という言葉がオタクの創作物に向けられがちなのも、結局性的魅力が低い(と想定される)男性が『女性』を楽しんでいることに対する生理的嫌悪感に過ぎないのでは?と思えてきます。
あけましておめでとうございます(^^
>小浜逸郎氏がどこかで「女性は我々は弱者だという一体感を持ちやすい」とどこかで書いていた記憶があるのですが、フェミニストというのはこうした傾向がとりわけ強い人達であるように思います。
そうですね(小浜氏はどこでおっしゃってましたっけ?)。
それ自体は女性の美質であるはずなのですが、フェミニストはPC的な偏向があまりに大きく、「性的虐待の被害に遭った児童」よりも「性的加害を加えたセクシャルマイノリティ」に味方するといった歪みが生じています。
>いや貴方は少なくとも当事者ではないでしょ、と言いたくなってくるのですが。
当事者とシンクロしちゃうんですよね。
同時にこのミソもクソもいっしょぶりは「性犯罪者が男だった」→「男一般への攻撃」という彼女らのスタイルの原因でもあります。
そんなの「よい朝鮮人も悪い朝鮮人も殺せ」と言ってる人たちといっしょなんですが。
>『性的消費』という言葉がオタクの創作物に向けられがちなのも、結局性的魅力が低い(と想定される)男性が『女性』を楽しんでいることに対する生理的嫌悪感に過ぎないのでは?と思えてきます。
多分、「ブサメンと美人がセックス」という図を想起して、「レイプ」へと発想が飛んじゃうんだと思います。
でもそんなの通りすがりの不美人に「ブス死ね!」と罵声を浴びせてるのといっしょですよね。