見た目よりも機能美? ジョブズが愛した「美しいデザイン」の深い意味

デザインとは「どう見えるか」ではなく、「どう機能するか」の問題である。……とジョブズは言ってるけど、「美しさ」をないがしろにしているわけではない、「美しさ」ってデザインにとって大切だよ。

と……デザインにとって「見た目」や「美しさ」が大切なのはよくわかった! じゃあその「美しさの基準」はどこにあるのか? 基準っていうと「ものさし」みたいで少しわかりにくいとすれば、私達デザイナーが求めるべき「美しさ」は、「何を満たしていれば良いのか?」「何を実現していれば美しいと言えるのか?」「良いデザイン・そうでないデザインを分かつもの」は何か?

もちろん「美しいデザイン(良いデザイン)」は、容易に数値化出来るものではありません。

しかし、「世のデザインに求められる美しさ」の基準は、ある程度は社会全体で共有できるはずですし、抽象的な言葉になってしまうかもしれませんが、何かの言葉に置き換えることも可能なはずです。(つまりは定義化できるはずです)

一言で言えばそのデザインが美しいかどうか? 良いデザインであるか否か?の基準。私達デザイナーが「美しいデザイン」「良いデザイン」を作るにあたり「これさえ満たしていれば大丈夫」と目標にすべきものを言葉として選んでみれば、、、

そのデザインがターゲットユーザーの幸せに繋がっているのか?否か?

ただシンプルに「これ」につきるのではないでしょうか。

そしてこの「定義」は「美しさ」だけでなく、「機能性」「使いやすさ」を含みます。

シンプルでわかりやすいUIの実現。トリセツなしで子供から大人までいきなり使える程の使いやすさ。

こういう機能性がユーザーを幸せにしないわけはありません。

そしてもちろん「デザインの美しさ」だって、ユーザーを幸せにしないはずありませんよね。その製品(デザイン)を目にする度にユーザーが、「いいデザインだな、使いやすいな」とニンマリと(幸せに)させてくれる。

個人的にはここの部分、「ユーザーの幸せ度数」で言えば、凄いポイント高いと思います!

だってそういう「プラスアルファ」がなければ、人生は随分とつまらないですし、そういう「プラスアルファ」に全く価値がなければ、例えば「ポロシャツ」のモデルは世界に一つのモデルでも良くなってしまいますよね。

ユーザーターゲット毎に、ニンマリするポロシャツが違うからこそ、ファッション(デザイン)というものの存在価値はあります。

→ 次ページ「デザイナーが表現すべき美しさとは?」を読む

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西部邁

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