私が前回書きました記事(『橋下徹VS藤井聡~デタラメだらけの大阪都構想議論~』)では、今回の議論ときっかけになった藤井聡さんのメルマガ記事(『【藤井聡】大阪都構想:知っていてほしい7つの事実』http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/01/27/fijii/)の具体的な内容について解説しました。
そこで、今回は、その藤井聡さんのメルマガ記事に対する橋下徹及び、維新の会側の反応と反論について解説したいと思います。
今回の議論のきっかけは、何度か説明しているように藤井聡さんのメルマガ記事に対して、橋下徹市長がTwitterで激怒したことがきっかけです。ちなみに、藤井聡さんがメルマガ記事をアップした直後の橋下市長のツイートは次のようなものです。
バカな学者の典型です。学長になって初めて大阪都構想の意味が分かるでしょう。 RT @gotchaness: @t_ishin 国土強靭化でお馴染みの藤井聡が大阪市の税収が大阪市外に使われると騒いでいます。大阪市は市外の人達にも支えられてるということが分かってない。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 27, 2015
むしろ大阪市民だけで支えていたものを大阪府民全体で支えるのです。この学者、専門外のことに口を出すなと RT @gotchaness: 国土強靭化でお馴染みの藤井聡が大阪市の税収が大阪市外に使われると騒いでいます。大阪市は市外の人達にも支えられてるということが分かってない
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 27, 2015
そもそも「学長になって初めて都構想の意味が分かる」のであれば、京都大学の学長でもない市民に都構想の是非を問うということ自体が間違っていますし、「専門外のことに口を出すな」と言いながら、「学長になってから文句を言え」というような部分も、京都大学の学長になることと行政の専門家になることとはなんの関係もないことを考えると、どう考えても矛盾しています。このような明らかに矛盾するような情報をひたすら流し続けても全く意に介しない、これが橋下のやり方なのです。おそらく、自身の支持層として、しっかりと議論の論理的整合性を問うことの出来るような層というものは最初から支持層から除外しているのではないかと思います。
また、公開討論の申し込みとして藤井聡さん宛に京都大学に送った手紙の内容も支離滅裂です。
藤井氏という学者は、内閣参与の肩書がなければ放っておけばいい。僕も公人の肩書がなかったときは好き勝手にやっていた。しかし彼は現在、内閣参与の肩書を持っている。それが地方行政のことを何も知らないまま、とんでもない嘘八百を言っているので公開討論を申し入れました。応じて頂きたい。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 29, 2015
とツイートした直後に、次のような公開討論の申し入れと称した文章を藤井聡さんに宛てて送っています。
公開討論の申し入れ
http://satoshi-fujii.com/150202.pdf
この文章では、
我々としてはこの機会に市民の皆様に反対賛成を問わずに住民投票に向け、貴殿と我々との主張を闘わせることで、大阪市民に公正な判断の機会を有権者にお示しできると考え、以下の通り強く申し入れます。
とし、この後に、公開討論の申し入れに関しての記述があります。
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