安倍首相の靖国参拝に反対する理由
- 2014/1/2
- 政治
- 安倍晋三, 靖国神社
- 239 comments
12月26日、安倍首相が靖国神社に参拝を行いました。国内外では賛否両論様々な意見が述べられています。
国内外の賛否両論の声
国内外で挙がっている賛否両論の声をまとめてみました。
駐日アメリカ大使館の声明
日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。
米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。
米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。
出典:安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明 | 米国大使館 東京・日本
欧州の反応
欧州連合(EU)のアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)は26日、日本と近隣諸国との緊張緩和に「建設的ではない」と批判する声明を発表した。
出典:安倍首相:靖国参拝 広がる波紋 EU外相「建設的でない」 – 毎日新聞
ヨーロッパのマスコミ
安倍晋三首相の靖国神社参拝について、フランスでは27日付のフィガロ紙やレゼコー紙が1面で写真付きで報じ、関心の高さをうかがわせた。日仏の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)が来年1月に予定される中、仏政府は日韓や日中の関係悪化を懸念しているとみられる。
時事ドットコム:中韓との関係悪化を懸念=フランス
ドイツ有力紙フランクフルター・アルゲマイネは27日、安倍晋三首相の靖国神社参拝を1面で報じた。中国や韓国が参拝を挑発と受け取り、対日感情の「一段の悪化につながる」と指摘。「無知や一方的な歴史認識は相互の無理解を助長する」と論じた。
南ドイツ新聞は、首相は「冷徹な打算家」で、中韓との関係がさらに悪化することはないと判断し、支持基盤の右派との約束を守るため参拝したとの見方を紹介。
出典:時事ドットコム:対日感情さらに悪化へ=ドイツ紙
世界中で安倍首相の靖国参拝を批難するもある一方、ポジティブな声も存在します。
中韓を除いたアジアの声
- シンガポール リー元首相:「靖国問題も中国が心理的なプレッシャーをかけているだけ」
- 台湾、李登輝元総統:「国のために命を亡くした英霊をお参りするのは当たり前の事。外国が口を差し挟むべきことではない」
- カンボジア:フン・セン首相:「戦没者の霊を弔うことは当然のこと」首相の靖国参拝に理解
- インドネシア:ユドヨノ大統領:「国のために戦った兵士のためにお参り、当然」靖国参拝に理解
- ベトナム:「我々は中国や韓国のような卑怯な外交手法をとるつもりはない」
- マレーシア、外相:「過去は過去である」
- タイ:「参拝を支持」
- インド:「参拝を支持する」
- パラオ、レメンゲサウ大統領:靖国参拝に「すべての人のために祈るのは正しいこと」と支持を表明
- ソロモン諸島のケマケザ首相:「日本とソロモン諸島の共通の文化は先祖に感謝すること。英霊が祭られている場所を拝見したい」
アメリカの声
- マイケル・オースリン氏:「日本が対処すべき問題で、在日米大使館はあのような声明を出すべきではなかった。米政府は関係国の解決に向けた努力を促すべきで非難すべきではない」
- 米ジョージタウン大 ケビン・ドーク教授:「靖国参拝は日本国民と、民主的な選挙で国民から選ばれた安倍首相ら国会議員が自身で決める、日本のすこぶる国内問題だ。中国と韓国がなぜ、この日本の国内問題に首を突っ込むのか、いまだに理解できない」
- シーファー元駐日大使:「アメリカ政府は、日本の靖国参拝に干渉することはない」
- ウォーツェル米中経済安保調査委員長:「『歴史認識非難』は単なる対日攻撃手段、靖国参拝、中止すべきでない」
- トーマス・スニッチ氏:「中国には日本の戦没者追悼に対し一定の方法を命令する権利はない 」
- アーサー・ウォルドロン氏:「事の核心は日本に対し覇権を確立したいという中国の野望だ」
出典:http://ameblo.jp/fuuko-protector/entry-11738317723.html
このように世界中で賛否両論様々な意見が存在することを考えれば、外交的、政治的な判断として考えたとき、今回の靖国参拝の是非は簡単には決めることが出来ない事がわかります。
それでは、外交的、政治的判断としての是非は容易に決定できないにも関わらず、私が今回の靖国参拝に反対する理由は何か。それを話してみたいと思います。(ちなみに、この問題に関する基本的な認識は、ブログ記事にて書いていますのでご参照頂ければ幸いです『安倍首相の靖国神社参拝について・・・』)
1
2コメント
この記事へのトラックバックはありません。
いつも拝見しております。
私は、結果的に保守層の支持率がアップしたことは、(いい意味で)したたかな総理だと感じましたが、それはあくまで総理がご自身の「心」に従って行動した結果の副産物であり、それが狙いだとするのはいささか言い過ぎかと。(選挙もしばらく無いですし、もしそうであるなら過去に参拝をしなかった総理大臣は何故参拝しなかったのでしょうか?)
私は、靖国参拝するな(中韓北朝鮮を刺激するな)というメッセージを米国から受け取っていたにも関わらず、米国の言いなりにならずに、堂々とご参拝されたことを頼もしく思います。
米国としても、日本が「世界の安定の為に協力は惜しまないが、国益に反する事や、心の問題については言いなりになりません」という姿勢をより鮮明にした(主権国家としてはあったりまえですが)事で、これまでと付き合い方が変わってくるのでは?
そうですね、これは後から入った情報なのですが、
安倍首相は25日の会見で、仲井真弘多沖縄県知事と辺野古地区への移設で合意したと会見で述べた。
http://news.livedoor.com/article/detail/8397524/
ということもあり、こちらの問題でアメリカとの調整がひと段落ついた段階で頃合をみて参拝したという見方もありますので、必ずしも、自身の支持率低下に焦りを感じて参拝しだだけとは言えないかとは思います。実際、安倍首相ご自身にとっても、不参拝によって、保守層の支持者を失望させたという自覚はあったと思いますので、そういうった保守層の期待になんとか応えたいという思いで参拝したのであれば、必ずしも利己的な動機と判断することは出来ません。
この問題に関しては、本当に一言で「こうだ!!」とカタをつけられるような問題ではありませんので、私の意見もあくまで一つの意見として参考にしていただければと思います。
先程の私の意見は言葉足らずでしたので、再度、ここで述べます。
川端祐一郎氏は安倍総理がご自分の支持率を高めるために靖国神社を利用したというようなことを述べておられるようですが、果たしてそうでしょうか。勿論、保守派や右翼の人々の支持率は上がるでしょうが、その他の一般の人々、産経・読売を除くNHK・朝日新聞社に代表される左派系マスコミは徹底的に安倍政権壊滅に動くことは当然安倍総理にはわかることで、結局、今回の安倍総理の靖国参拝は安倍総理の全く個人的な思いによるものと判断されます。
ですから、政治問題化しているのは結局は、反日日本人と言われている日本人達にしか過ぎないのではないでしょうか。
この私の意見は安倍総理の靖国参拝の報道を冷静に見ての意見だと思いますが、川端祐一郎氏は私の意見をどう思われますでしょうか。できましたら、先程述べましたように、私のメールアドレスまでご反論戴けますよう、宜しくお願い申し上げます。