編集長牧之瀬取材記 ー「八重桜の会」主催シンポジウム「あなたの街は大丈夫? 多文化共生と地方自治体の真実」
- 2014/9/1
- 文化, 社会
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去る8月16日、東京は深川で、御神輿の威勢の良い活気の中、深川江戸資料館にて開催されました、「八重桜の会」主催「あなたの街は大丈夫? 多文化共生と地方自治体の真実」と銘打たれたシンポジウムへ、お邪魔して参りました。この記事は八重桜の会のご許可を頂戴した上で、掲載させて頂いております。
各登壇者の方々の御講演は、こちらからどうぞ。
維新政党・新風 鈴木信行氏代表講演「多文化共生と地域社会 ~文化防衛論~」
鈴木正人埼玉県議会議員講演「地方議員から見た移民政策の問題点」
次世代の党 犬伏秀一衆議院東京都第四支部支部長講演「これでいいのか、地方自治体の体たらく」
(登壇順)
その後30分間というタイトな時間の中で、金子宗徳氏を加えた四名の方々による、パネルディスカッションが催されました。以下詳細お伝え致します。
パネルディスカッション要旨
金子氏:安倍政権の日本再興戦略に「外国人が日本で活躍できる社会へ」とある。産業競争力会議の内、過半数が財界人である。経団連の榊原定征会長、楽天の三木谷浩史社長、パソナ会長の竹中平蔵氏等。やはり、スポンサーである財界の影響力が大きいからなのか?
鈴木信氏:人権擁護法案も外国人参政権も自民党が進めたもの。公明党という強い後ろ盾もある。移民も自民党が進めている。やはりスポンサーの財界の意向が強いのではないか。外国人が時給800円で働くなら、経営者としては安く使いたいはず。2020年に建設ラッシュがあるが、その後も再開発は続くはずだ。隣の街が再開発すれば、自分の街もやらざるを得なくなる。外国人労働者を使う企業には、外国人税等のリスクを負担させるべきである。
鈴木正氏:自民党なら金の面倒も見てくれるし、選挙も楽だ。小政党では、1000円の寄付を集めるのも苦労している。皆、金や利権に興味がある。正しい国家観や歴史観を持っていても、金にならないから興味がないのではないか。自民党の中にも若い方を中心に、心ある議員がいる。自民党にご理解頂き、朝鮮学校への補助金廃止等を働きかけてきた。自民党の中から変えていかないといけない。
犬伏氏:自民党もそうだが、役人との闘いという面もある。役人がやりたいことを民主的に選ばれた議員が承認することで担保する形になっている。自民党は、税の再分配機構である。医師会等の業界団体が強い影響力を持っている。歯医者では混合診療が認められていたが、医師会の反対で病院の混合診療はできなかった。混合診療だと、大病院に人が集まるためである。消費者にとっては混合診療の方がよいため、やっと認められた。ネットでの薬の販売も同様である。薬剤師会より楽天の三木谷氏の方がお金をくれるから解禁されたのである。
大田区で、犬のしつけ教室に税金が使われていた。獣医師会から議会に陳情があったためである。国家のために何が良いかは関係がない。江戸時代の越後屋と役人。あれが自民党の姿である。山崎拓氏、野中氏等、赤旗の一面に出るような人たちがいる。
介護の問題で言えば、介護保険の関係で給付が20万円と決まっている。これは50才であろうが同じ。仕事に応じた対価を支払対価を支払うべきである。賃金が安いから人手が不足するのは当然だ。それを単に人手不足だから移民というのは、金が無くなったから消費税を上げようとするのと同じだ。
建設業の談合も多い。落札率が高すぎる。そのしわ寄せは市民に増税の形で表れる。まずは、自民党が変わらないといけない。まともな議員が過半数にならなければならない。
金子氏:介護の話が出たが、いわゆる3Kの職業は外国人無しでも成立するのか?と参加者から質問が来ている。し尿汲み取りやごみ収集、一部の製造業などが挙げられているが、日本人の成り手は少ないのではないか?
鈴木信氏:子供の頃に、近所で皮を扱う仕事は外国人が行っていた。手伝うと1日1万円もらえると言われた。これは日本人でもできる仕事だ。儲かるのであればやる。賃金が安いからやる人が少ないだけである。昔、建設業では日当4万5千円もらえることがあった。今は1万5千円ぐらいではないか。これだけ報酬が違えば、やりがいも違ってくると思う。通貨価値が異なるため、日本の時給1,000円でも外国では家が建つこともある。やりがいが違う。日本の若者に金が回るように企業努力すればやっていけるはず。外国人は稼ぐ覚悟で日本に来ている。儲かるなら日本人でもやる。
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2コメント
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2014年 9月 02日トラックバック:八重桜の会公式 移民・多文化共生政策に反対する日本国民の会
鈴木正氏の「殴られること」と「厳しさ」を混同した意見には賛同しかねますね。
それを言うのなら、
「命の危険があるような厳しい環境下に置かれたことがないからお前は軟弱なのだ」
とでもなんとでも言えるわけです。
厳しければ厳しいほど「忍耐力」はつくでしょうね。
「戦争体験のない者が忍耐を語るなどおこがましい。
学校の部活ごときで身につく忍耐力など物の数に入らない。
紛争地帯に行って後方支援でもやってこい!」
と言われたらもう何も言えないでしょう。
さらに以下のことをお聞きしたい。
忍耐力は部活で殴られるような経験をしないと身につかないのか?
殴られたことによって身につく忍耐力とはどのようなものか?
その結果生じるデメリット、またはリスクなどについて一度でも考えたことがあるのか?
おまけに金子氏も含め結局、
賃金が下がったことではなく下がった賃金で「忍耐」できない者が悪い、
という話になってしまっています。
そのあとに人材不足解決のために収入を上げよと述べるなど支離滅裂です。
おそらく賃金低下にかんしては「そんなもの我慢しろ!」という持論があり、
人材不足にかんしては「賃金上昇で解決」という意見を聞きかじって述べたために
矛盾したツギハギができあがったのでしょう。
いずれかが大いに間違っているということに早く気づいて欲しいものです。
どうもこの手の「体罰を受けた結果俺は立派になった」系の人間は、
極めて自己中心的な物差ししか持たず、物事を安直に考えることが多いようですね。
とでもレッテルを貼らせていただきましょうか。
>777さん
驚いたことに、これだけ長い文章を読まされて何も中身(問いに対する「自身の提案」)が無いとは・・・・。
なるほど「レッテル」=「中身が無い」ということなんですね。
教えてもらいました。
とても勉強になりました。建設業、介護業界の人手不足というのに関して 給料が低いので
離れてしまっているのでしょうね。私は障害者の施設の仕事をしています。若い女の子が
下の世話を嫌がらずにやっているのを見て、本当にすごい。偉い。と思います。でも
とても賃金が低いです。男性の職員もいるのですが、おそらく家庭を支えられていないと思います。
老人介護などは、もっと大変だと思います。人のお世話というものは、知能がしっかりした人の
お世話の方が大変なんです。手取りが20万以下というこの状況は、政治が動けばすぐに解消するはず
なんです。
人権や、男女共同参画などの予算を福祉へ回せばいいと思います。それこそ、人の人権を守ることになるでしょう。
労働する人にはそれだけの賃金を払えば、それがお金が世に回る事にもなります。
政府や大企業は、労働者に正当なお金を回すことが、経済成長になります。
忍耐に関しては、日本人はこんな低賃金でとても忍耐強いですね。
ですが、役所は外国人の圧力にとても弱く、忍耐が発揮できておりませんね。