GDPが爆増。小さな漁村から「中国第4の都市」に変貌した街とは?

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小さな漁港から、わずか数年前で「世界のハイテク工場」と呼ばれるまでに変貌した中国の都市・深セン。『高城未来研究所「Future Report」』では、なぜこの街が急成長を遂げることができたのかを詳細にレポートしています。キーワードは「マネー」と「スピード」です。

深センの実力

今週は、深センにいます。

過去20年でもっとも変貌を遂げた都市のひとつである深センは、1980年代前半には、わずか数千人規模の漁港でした。

しかし今日、深センの人口は500万人を超え、住民登録していない人たちを含めると、すでに1,000万人を超える東アジアを代表する巨大都市に成長しました。都市圏地域人口は1,500万人と発表されていますが、実際は2,000万人を超えていると思われます。

2014年のGDPは1兆6,001億9,800万元にのぼり、上海市、北京市、広州市に次いで中国大陸第4位の規模を誇り、なにより驚くべきは成長のスピードにあります。わずか8年前の2007年にひとりあたりのGDPが1万ドルを超えたと思ったら、7年後の昨年2014年には、ひとりあたりのGDPが3倍と「爆増」しています。

地下鉄と行き来できる香港をあわせ、さらに広東省の省都・広州市を含める珠江デルタ地域は、すでに規模が東京を凌駕し、止まる気配が見えません。およそ1年半ぶりに深センに訪れましたが、都市の拡張速度が尋常ではないのを感じます。

もし、世界ものづくりの首都を定義すれば、深センに他ならないと思います。ここでは、クオリティよりスピードが優先され、続いてコストに重きが置かれます。初期ロットのクオリティが悪くても、それを改良するスピードが速く、2年前にはダメな製品しか出していなかった会社が、その業界の世界的トップ企業になるまでに、本当にあっという間なのです。

近年、個人的にドローンやジンバルのパーツを深セン界隈からよく購入しておりまして、初期ロットは確かに品質が悪いものが多々あります。

面白いのは、徹底的にクレームを入れると、製品交換どころか無料でバージョンアップをしてくれる点にあり、本来、アップデートというのは企業にコスト負担が少ないソフトウエアだけのものでした。

クラウド時代になった今日、それなりのGM(最終版)が出来上がればリリースし、あとの不具合はオンラインアップデートで許される時代です。それを深センでは、ハードウエアで対応しているのです。それなりのGMどころか、まだベータ版だろうと思われる製品を販売し(カスタマーからクレームがきて当たり前)、そのクレームを受けながら製品改良して、顧客にハードウエアのバージョンアップを施します。

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西部邁

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