解説
今回で、『聖魔書』は最終回です。最後には、一なる神の神話が語られることになります。
まずは、西田幾多郎の無の哲学に基づいた論理が展開され、その後に神の存在証明が要求されます。
《神の存在証明》ではアンセルムスの議論が利用され、《神の存在未証明》ではカントによる存在論的論証への反論が利用されています。《神の存在非証明》では排中律や自己言及などが使用され、《神の存在不証明》ではさらに可能世界が加わっています。《神の存在無証明》では、無の場所と有の場所が交錯しています。
そして、この神話において、真偽を巡る物語が紡がれ、最後に愛の問題が語られています。
※本連載の一覧はコチラをご覧ください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。