【書評】港区904万、足立区323万。同じ23区で所得格差はここまで開く

※この記事は「まぐまぐニュース!」様より記事を提供いただいています。
 記事原文はコチラ / 他の記事も読むにはコチラ

今回の「3分間書評」で取り上げるのは、現在Amazonでも売れ筋ランキングの上位に入っている話題の一冊『23区格差』。東京都内で商売を始めたい、または不動産を購入したいと考えている人なら必読と『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さんも推奨する一冊です。さて、気になる内容は?


23区格差
池田利通・著 中央公論新社

こんにちは、土井英司です。

以前、BBMで『年収は「住むところ」で決まる』という本をご紹介して以来、セミナー参加者には、なるべく年収の高いエリアに住むように、なんて半分本気で言っています。

※参考:『年収は「住むところ」で決まる

実際、毎月ニューヨークに行っていて思うのですが、向こうでは年収1000万円が普通。家賃は最低25万円~。おそらく、レストランのウェイターでもチップ込みで年収1000万円を超える人はザラにいるはずです。

まあ住む場所はともかくとしても、商売をするなら、どこの地域が稼いでいて、どこが稼いでいないかを知ることは重要です。

そこでご紹介したいのが、ちょっと異色の地域研究本『23区格差』です。一般社団法人東京23区研究所(そんな組織があるのか!)の所長、池田利通さんが書いた、じつに興味深い一冊。

全国と東京23区の比較や23区内での格差について、データを元に論じており、中身が気になって気になって仕方がありません。

ちなみに、総務省の『統計でみる市区町村のすがた』によると、23区内で最も所得水準が高いのは港区で、1人あたり903.7万円。以下、千代田区(762.9万円)、渋谷区(683.6万円)と続きます(2012年)。

せっかくなので、全国の所得水準トップ10を見てみましょう。

1.港区     903.7万円
2.千代田区   762.9万円
3.渋谷区    683.6万円
4.兵庫県芦屋市 567.1万円
5.中央区    546.8万円
6.文京区    545.6万円
7.目黒区    526.7万円
8.世田谷区   502.5万円
9.武蔵野市   479.5万円
10.新宿区    475.3万円

本書には、このように読者が気になるデータがたくさん詰まっており、ざっと眺めるだけでも楽しめます。

→ 次ページを読む

1

2

西部邁

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2015-9-7

    フラッシュバック 90s【Report.1】どうして、今、90年代か?

    はじめましての方も多いかもしれません。私、神田錦之介と申します。 このたび、ASREADに…

おすすめ記事

  1. ※この記事は月刊WiLL 2015年1月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ 新しい「ネ…
  2. SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…
  3.  現実にあるものを無いと言ったり、黒を白と言い張る人は世間から疎まれる存在です。しかし、その人に権力…
  4.  経済政策を理解するためには、その土台である経済理論を知る必要があります。需要重視の経済学であるケイ…
  5. SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…
WordPressテーマ「CORE (tcd027)」

WordPressテーマ「INNOVATE HACK (tcd025)」

LogoMarche

ButtonMarche

イケてるシゴト!?

TCDテーマ一覧

ページ上部へ戻る