作家の北原みのりさん、漫画家のろくでなし子さんが12月3日、警視庁保安課に逮捕されました。
スポニチの記事によりますと、二人の逮捕容疑は、昨年10月~今年7月、北原さんの経営する文京区の店で、ろくでなし子さんが作ったわいせつ物を展示したことにあるようです。ろくでなし子さんは自らの性器を型取りした「デコまん」と称するアートを作成するアーティストであり、(上の記事からは断言できないものの、恐らく)本件もそれがわいせつにあたる、とされたようです。
実は、ろくでなし子さんは本年7月にも逮捕され、処分保留で釈放されていました。この時は自らの性器の3Dプリンター用のデータを配布したとして逮捕されていたのです。
3Dプリンターのデータという新たな技術に関わることのため、或いは法的にはグレーゾーンなのかも知れませんが、それにしても本件は「公の場で性器を露出させたので逮捕されました」という、言ってみれば当たり前のことです。お気の毒ですが、「そりゃ捕まるだろう」以上の感想を抱くことはできません(ただし、ぼくは二度目の逮捕の報を聞いて「またかよ、こりないなあ」との印象を持ったのですが、上の記事では警察がメンツで過去のことをほじくり返した……というようにも見えます)。
さて、そんな彼女らの件について、一部ではケンケンガクガクの議論が巻き起こっています。いえ、一部というか――オタク業界ですが……。
実はこのお二人、かなり過激なフェミニストなのです。
そもそもろくでなし子さんが「デコまん」を制作している背景には、女性器を指す言葉が伏せ字にされたり、隠されたりするのはおかしい、手や足と同じように私の一部なのだ、といったメッセージがあるのです。
北原さんの方もものすごく、靖国神社でヌードになっての写真撮影なども行っておりました。
しかし、それにもかかわらず、北原さんは『AERA』2014年6月30日号*1で、実在の児童に危害を加える児童ポルノと、いわゆるオタク的なイラストの美少女に萌えるアダルト表現とを混同し、否定していたことがあるのです。
(性に関しては寛容でありたいと思うものの)が、それにしても、この国のロリコン市場の広まりや巨大さには、言葉を失う思いだ。
欧米をはじめとする多くの国では、たとえアニメであっても、また成人女性が児童に「見えるだけ」であっても、児童性愛を許容する表現は児童の人権の観点から許されていない。日本の法律は、ポルノ目的で撮影されている児童を保護するのが眼目である。つまり、「児童性愛」という「ファンタジー」は、市場として受容され、守られ、消費され続けているのだ。
フェミニストたちが男性の性表現を「性差別」として否定してきたことはみなさんご存じかと思いますが、彼女は漫画やアニメなどの性表現をも否定的に見ているのです。
が、しかし、それにもかかわらず、一部のフェミニストたちは彼女らのように、過激な性的表現をしたがる傾向にあります。
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